2025年08月02日の日記 〜理想と現実のあいだでコードを綴る〜
「それ、技術的負債じゃなくて実力不足では?」── AIと考えるスタートアップのコード品質のリアル
僕の勤める会社は1、プロダクトを市場に最速で届け、顧客のフィードバックを得て、また作り変える。ここではスピードが正義であり、すべてに優先される。
そんな環境で常に頭を悩ませるのが「コードの品質」との向き合い方だ。巷には「品質こそが長期的なスピードを生む」という正論が溢れている。しかし、目の前のタスクに追われる現場では、その正論はあまりに遠く、そして眩しい。
このモヤモヤした感情の正体を探るべく、僕は最近話題のAIに壁打ち相手になってもらうことにした。AIが語る「理想」と、僕が知る「現実」。そのギャップから何かが見えてくるかもしれない。
第1章:テストコードはなぜ書かれないのか?
エンジニア: 「AIさん、はじめまして。今日はよろしくお願いします。早速ですが、スピードが求められるスタートアップで、コードの品質ってどう担保すればいいんでしょうか?」
AI: 「ご質問ありがとうございます。開発スピードとコード品質は二律背反ではなく、むしろ長期的な視点では品質の担保こそが開発速度を維持、向上させる鍵となります。具体的には、テストの自動化、徹底したコードレビュー文化の醸成、計画的なリファクタリングといったプラクティスを組織的に導入し、文化として根付かせることが不可欠です。」
エンジニア: 「まさに模範解答ですね。おっしゃることは100%正しいと僕も思います。でも、現実の壁は分厚いんです。特に初期のチームでは、『テストを書くメリット』をメンバーに上手く伝えきれない。結果、『時間がないから』を理由に誰もテストを書かない文化が、あっという間に定着してしまうんです。」
AI: 「なるほど。理想論だけでは人は動かない、ということですね。その課題の根底には、人間心理や組織力学が存在します。では、より実践的なアプローチが必要です。例えば、『未来の利益』を語るのではなく、『今の痛み』を消すことから始めるのはどうでしょう?」
エンジニア: 「今の痛み、ですか?」
AI: 「はい。例えば、バグが報告されたら、修正コードを書く前に、まずそのバグを再現するテストコードを書くことをチームのルールにするのです。修正後にそのテストが通れば、『このテストのおかげで、もう二度と同じ問題で深夜に呼び出されることはない』という強烈な成功体験が生まれます。将来のため、ではなく、先週の苦痛を繰り返さないため、というメッセージはより心に響くはずです。」
エンジニア: 「それは…すごく良いですね!『あの障害対応は辛かったよな』という共通体験が、テストの価値を何よりも雄弁に物語ってくれる。完璧を目指さないのも重要かもしれませんね。『カバレッジ100%!』なんて意気込むから腰が重くなる。『ハッピーパスだけでもいいから書こう』とハードルを下げれば、ゼロがイチになる可能性はぐっと高まる気がします。」
第2章:「技術的負負債」という便利な言葉
エンジニア: 「品質の話でもう一つ、僕がずっと違和感を抱いている言葉があるんです。それは『技術的負債』です。」
AI: 「技術的負債、ですか。短期的な速度を優先するために、意図的に選択された最適ではない解決策が将来に生む追加コスト、と定義されますね。」
エンジニア: 「その定義は知っています。でも、この言葉が『実力不足の逃げ口上』として使われている場面を何度も見てきました。聞こえがいいから、質の低いコードを書いたことの正当化に使われてしまう。AIさん、この二つの違いは何だと思いますか?」
AI: 「非常に鋭い指摘です。その二つは明確に区別されるべきで、最大の違いは**『意識と意図の有無』**にあります。」
エンジニア: 「意識と意図?」
AI: 「はい。本来の技術的負債とは、金融の『借金』のようなものです。『本当はもっと良い設計があるが、ビジネス上、今はリリース速度を優先する』という意識と意図のもと、将来の返済(リファクタリング)を前提に行う戦略的な選択です。いわば、レバレッジです。」
エンジニア: 「なるほど、戦略的な借金…。」
AI: 「一方で実力不足によるコードは、作り手が他に良い方法を知らない、あるいはそれが問題だと意識していない状態で生み出されます。これは借金ではなく、意図せず建ててしまった『欠陥住宅』です。作り手に返済の意識はありません。なぜなら、それが欠陥住宅だと気づいていないからです。」
エンジニア: 「欠陥住宅、ですか。言い得て妙だ…。僕たちは、自分が建てた家が欠陥住宅である可能性から目をそらすために、『あれはスピードを優先した結果の技術的負債で…』と、後付けで自分を正当化してしまうのかもしれない。その言葉の魔力は、時として恐ろしいですね。」
おわりに
AIとの対話は、僕に一つの答えをくれた。
スタートアップにおける品質担保とは、教科書通りの理想論を振りかざすことではない。人間の弱さや組織の現実から目をそらさず、どうすれば「今の痛み」を取り除けるかという、人間臭いアプローチを考え抜くことだ。
そして、自分たちが生み出したコードの品質について語るとき、僕たちはもっと誠実であるべきなのだろう。「技術的負債」という便利な言葉に逃げず、それが戦略的な判断だったのか、それとも単なる未熟さの結果だったのかを直視する勇気。その正直さこそが、チームとプロダクトを本当に成長させるのだと、僕は信じている。

** ここまで自動生成 **
AIに渡した日記
「スタートアップのコード品質」をテーマに、AIとエンジニアの対談コラムを2000字で書いて。AIの理想論と、「テスト文化がない」「技術的負債は実力不足の言い訳」など、現場の現実を対比させてください。
Footnotes
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この話はフィクションであり、実在する会社とは一切関係ありません。 ↩