完璧主義と失敗
私には完璧主義者の気があります。
完璧主義者というのは非常にたちが悪く、仕事でもプライベートでも邪魔な考え方だと思っています。 なぜなら、一点の欠けもなく完璧に物事をすすめることは不可能であるからです。
いくら準備をして、いくら練習をしたとしても、自分がコントロールできない部分で欠けが発生するかもしれない。自分の調子だってすべてコントロールできるわけではない。100回の練習で考慮していなかったミスをする可能性もあります。
無限に準備や練習をしているあいだに、そもそも目指していることが変化する可能性を考えたほうがいい。
だから完璧主義は本当に邪魔な考え方だと思っています。
そんなことはほとんどの人が知っていて、 仕事やプライベートで100.00点を目指すことはしないし、1つのミスが命取りになるような設計や構成にしない。(ソフトウェアの設計のことだけを指しているわけではない)
みんないいバランスを見つけて生きています。
では、完璧に物事が進まなかった時は失敗であるのか? 捉え方によっては失敗であるが、そう捉えるのはやめておいたほうがいいと思っています。
命名は非常に大切なことだと思う。ソフトウェアに限った話ではない。 (isSuccess == false) の状態を失敗と表現するのは良い命名であるとは言えないと思います。
すべての結果にはグラデーションがあり、100.00点ではない状態すべてを表す言葉はないと思う。 その事を、失敗という言葉を使って表現するのは適切ではないと感じている。
減点方式、完璧主義は挑戦することを止めて安定をとることしかできなくなるからだ。 安定を取り一切失敗をしなくても、長期的に見るとそれが大きな失敗であると思う。
やる前から成功を確信しているのであれば、非常に価値が低いことに挑戦している。
ある程度の挑戦をしているのであれば、大抵の場合に完璧ではない結果となる。 望んだ結果が得られなくても前を向けるように、言葉は少しでもポジティブに使えたほうがいい。